無 |
当日、昼間からリハーサルをして本番に向かった。このバンドで演奏するのは初めて。リハーサルが始まり、譜面を見た瞬間にぶったまげてしまった。変拍子の連続。ずっと目をこらして譜面を見ていないと見失ってしまう。リハも難なく終わり、会場であるCLUB EUROPEに向かった。
会場についてびっくりしたのがむちゃくちゃちゃんとしたステージがあるという事だった。僕みたいなペーペーが演奏するNYのライブハウスというのは基本的にステージらしいステージは無い。しかしここは違った。しかもPA設備はばっちし!サウンドチェックを終えてメンバー一同でコーヒーを飲みに行ってその後また会場に戻ると、ステージの前には「どっから出してきてん?」という数のソファーがあった。
本番が始まると、お客さんは大入り!しかも皆さん静かにずっと僕達のバンドを聞いて下さっていた。これはNYではなかなか無い事である。すこし緊張してしまった。演奏も無事終わり、お客さんはリックパーカーコレクティブの世界を堪能してくださったようだ。
最近の、僕の課題、「無で演奏する」これは文章では非常に伝えにくいのだが、どんな状況にあっても自分らしい演奏をするといえば、分りやすいかもしれない。しかしちょっとニュアンスがちょっと違うような感じもするが・・・。とりあえずここで言いたいのはお客さんが聞いていようが聞いてなかろうが常に自分らしい演奏をするのが非常に大事だと思うという事。お客さんがちゃんと聞いているからといって緊張してしまった時点で僕は無ではない。
本番のあと、そのライブハウスから徒歩五分のリックパーカーの家に飲みにいった。かなりの量を飲んだと思う。今まで僕があったほとんどのアメリカ人達は酒がすごく強い。途中からは記憶が薄く朝起きたらリックの家のリビングのソファで飼い犬のマイキくんと仲良く寝てしまっていた。
ライブでは無になれなかったが、飲み会では無になりすぎてしまった・・・・・。
この日の演奏がhttp://www.nydai.org/radio.htmlにアップされるようです。ぜひ聞いてみてください。