2008年 06月 18日
ザ・職人! |
もはや月一更新ですねー。皆さん、すいません。
トランペットという楽器はあまり壊れにくい楽器なのだが、自分の不注意で落としてしまったりすると壊れてしまう。
中学時代、自分の楽器をぶっとい防音扉にはさんでしまうという事故を起こした時、神戸にある楽器屋「グランド楽器」に初めてお世話になった。その前から、グランド楽器の噂は聞いていた。そこには修理師の中島さんという人がいて、その人は楽器を愛する余り、雑に楽器を扱う生徒がいると、激怒するらしいのだ。
僕は恐る恐る、見るも無残な状態の楽器とグランド楽器を訪れた。
接客のお兄さんに、「すいません、楽器を防音扉に挟んだんです・・・・。」と伝えると、接客のお兄さんが答える前に、奥で長身の男の人が「えっ!!?早くこっち持ってこい」と言った。中島さんだった。店内の空気が一気にピリッ!となる中、恐る恐る中島さんの元へ楽器を持っていくと、「ひどいなー、これは直らへんでー、まあやれるだけやってみるわー」と答えた。明らかに怒っている口調だった。
20分くらいして、楽器はほぼ元の状態に戻った。中島さんは「完全に直してしまうと、金属が割れてしまうからこれ以上はできへんな。こんな楽器の扱い方してたらあかんで!これからは注意しーや!」と言われた。そして僕は「これからは気を付けます。すいませんでした。おいくらですか?」と聞き返した、すると中島さんは「こんな不完全な修理ではお金はもらえへん。」といいその場を立ち去ってしまった。かっこよすぎる!なんという職人魂だろうか!
それから僕は常に楽器の修理は中島さんにしか頼まなかった。一時期、古い楽器を使っていた事があって、その頃は楽器のトラブルが日常茶飯事だった。普通だと難しいと思われる修理でも中島さんに任すと、最高の仕事が施されて帰ってくる。毎回、驚きの連続だった。
アメリカに住んでいると、すぐに中島さんに楽器を見てもらえないので、なるべく常に自分の楽器の扱いには注意している。先日は楽器の消耗品を変えてもらいに修理屋に持っていったのだが、その修理師の楽器の扱い方を見ていると、怖くて仕方が無かった。中島さんはどんな楽器でも本当に丁寧に扱ってくれる。
前置きは長くなりましたが、そんな中島さんが神戸のジャズとジャズにかかわる人々達を紹介するウェブサイトkobejazz.jpで紹介されています。皆様、ぜひぜひご覧になってみてください。
トランペットという楽器はあまり壊れにくい楽器なのだが、自分の不注意で落としてしまったりすると壊れてしまう。
中学時代、自分の楽器をぶっとい防音扉にはさんでしまうという事故を起こした時、神戸にある楽器屋「グランド楽器」に初めてお世話になった。その前から、グランド楽器の噂は聞いていた。そこには修理師の中島さんという人がいて、その人は楽器を愛する余り、雑に楽器を扱う生徒がいると、激怒するらしいのだ。
僕は恐る恐る、見るも無残な状態の楽器とグランド楽器を訪れた。
接客のお兄さんに、「すいません、楽器を防音扉に挟んだんです・・・・。」と伝えると、接客のお兄さんが答える前に、奥で長身の男の人が「えっ!!?早くこっち持ってこい」と言った。中島さんだった。店内の空気が一気にピリッ!となる中、恐る恐る中島さんの元へ楽器を持っていくと、「ひどいなー、これは直らへんでー、まあやれるだけやってみるわー」と答えた。明らかに怒っている口調だった。
20分くらいして、楽器はほぼ元の状態に戻った。中島さんは「完全に直してしまうと、金属が割れてしまうからこれ以上はできへんな。こんな楽器の扱い方してたらあかんで!これからは注意しーや!」と言われた。そして僕は「これからは気を付けます。すいませんでした。おいくらですか?」と聞き返した、すると中島さんは「こんな不完全な修理ではお金はもらえへん。」といいその場を立ち去ってしまった。かっこよすぎる!なんという職人魂だろうか!
それから僕は常に楽器の修理は中島さんにしか頼まなかった。一時期、古い楽器を使っていた事があって、その頃は楽器のトラブルが日常茶飯事だった。普通だと難しいと思われる修理でも中島さんに任すと、最高の仕事が施されて帰ってくる。毎回、驚きの連続だった。
アメリカに住んでいると、すぐに中島さんに楽器を見てもらえないので、なるべく常に自分の楽器の扱いには注意している。先日は楽器の消耗品を変えてもらいに修理屋に持っていったのだが、その修理師の楽器の扱い方を見ていると、怖くて仕方が無かった。中島さんはどんな楽器でも本当に丁寧に扱ってくれる。
前置きは長くなりましたが、そんな中島さんが神戸のジャズとジャズにかかわる人々達を紹介するウェブサイトkobejazz.jpで紹介されています。皆様、ぜひぜひご覧になってみてください。
by hirosemusic
| 2008-06-18 11:53