NY到着 |
こっちに帰ってきてからはありがたい事に豚インフルエンザに感染する暇が無い位、忙しくさせて貰っている。
NYに到着した次の日にBig BandのGIGがあった。そのイベントは3つのビッグバンドが出演するイベントだったのだが、何と!トリにあのFrank Foster のビッグバンドが出演するという事だった。Frank Fosterといえば、あのCount Basie Orchestraの名曲中の名曲、Shiny Stockingsの作曲者である。しかもイベントのエンディングに3つのビッグバンドが一斉にFrank Fosterの指揮の下、Shiny Stockingsを演奏するというプログラムが用意されていた!!僕は本当に嬉しかった。
僕がジャズを始めて何百回と演奏してきた曲である。正直、譜面なんか必要無い。しかも僕が初めてソロを吹いた曲でもある。感慨深いものがあった。本番が待ち遠しかった。
無事、自分の出番を終え、エンディングを待つのみとなった。待ち時間が非常に長く、しかも次の日朝早く起きなくてはならなかったのだが、そんな事どうでも良かった。Frank Fosterの指揮でShiny Stockingsが演奏できるという事だけで睡眠時間なんか要らない。
Frank Foster Big Bandの演奏が始まった。Frank Fosterは車椅子に乗りながらバンドを指揮していた。僕は舞台袖から見ていたのだが、彼の凄いエネルギーに感動した。一曲目はFour Five Six。この曲も学生時代から何度も演奏した曲である。その後は僕が知っている曲は無かったのだが、すべてのアレンジにFrank Foster色が色濃く出ていて凄くかっこよかった。
Frank Fosterのバンドの演奏が終わり、僕はエンディングの為にステージに上がった。改めてFrank Fosterの名前が紹介され彼が舞台にもう一度上がってきた。彼は簡単な挨拶をして曲のカウントを始めた。僕は譜面を見る必要が無いので、この曲の間は彼の指揮をずっと見ておこうと思っていた。
が!しかし!彼の立ち位置が僕の位置からではちょうどピアノの蓋と被って全く見えなかった。たまに彼の大きく振り上げた腕の指が見えるくらいで、本当に全く見えなかった。
彼が僕の目の前で指揮してくれるにはまだ時間がかかりそうである。